こんにちは! One More Jump!のあつや です。
僕は英語多読をし始めてから、英語絵本を200冊くらい読んできました。現在は英語絵本だけでなく、児童書も読み進めています!
絵本は自分で買ったものもあれば、大半は図書館に通って1日に5~10冊ほど読んで、あまりお金をかけずに読んできました。
200冊くらい読むと、こんなところがいいなとか、これはちょっとデメリットだなと思うところが出てきたので、一個人の意見としてシェアできればとおもいます!
こちらの記事では、
- 「英語絵本の多読って実際どうなの?」
- 「英語絵本を使って多読したいけど、メリットやデメリットは?」
- 「そもそも本当に効果があるの?」
という疑問に答えていければとおもいます!
そもそも多読ってなに?

こちらでは多読について、言葉は知っているけど実際どんなものかは知らないよ!という方もいらっしゃるとおもうので少し解説していきますね。
「多読のことはもう知っているよ!」という方は、次の章へ進んでください!
多読についてですが、多読を推奨しているNPO多言語多読から引用して解説したいとおもいます!
多読はとてもシンプルな外国語獲得法です。
「多読三原則」を使ってごくやさしい絵本からはじめ、ゆっくり、少しずつ文字の多い本へと読書の幅を広げていきます。
おもしろいもの、頑張らなくても自然に手がのびるものだけをたっぷり楽しみます。
すると、特に単語の暗記や文法の学習をしなくても、やがて児童書やペーパーバックが読めるようになります。
https://tadoku.org/english/introduction-to-tadoku/より
多読三原則とは、
1.辞書は引かない
2.わからないところは飛ばす
3.合わないとおもったら投げる
https://tadoku.org/english/introduction-to-tadoku/より
です。
簡単に言ってしまえば、『自分のレベルにあった楽しい本を選んで読んでいくこと』です!
多読はもう何年も前から推奨されています。
古い話をすると、あの夏目漱石も多読の必要性について説いていたとされているんです!驚きですね。
英語絵本の多読って実際どうなの?

まず最初に英語絵本を使った多読のいいところ、わるいところを含めたもろもろの感想から申し上げると、
英語絵本の多読は実践していく価値がある!
ということです。
ですが、どんな人にも実践する価値があるよ!とは言えません。
とくに、「大学受験や会社で必要なTOEICのスコアを取りたいんだ!」という方にはおすすめできません。
後ほど書きますが、英語絵本はTOEICなどの試験対策として作られたわけではないので、短期的にみて試験などにいい効果を発揮するものではないからです。それでも英語絵本を1万冊、2万冊でも読めば効果はあるかもしれません。
なので、短期的な試験のスコアアップが目的ではなく、
「試験でのスコアはもちろん欲しいけど、それよりもまず英語の基礎を身につけたい!」
「時間はかかってもいいから日常会話とか、生活の中で活かせる英語力が欲しい!」という方に、とってもおすすめできるのが英語絵本を使った多読です!
ではそれを踏まえて、英語絵本の多読はどんなところがいいのか、どんなところがわるいのかを書いていきたいとおもいます!
英語絵本の多読のいいところ

まず英語絵本のもっともいいところは、絵と英語を一緒に見ながら読み進められるところです!
英語の文章だけの小説などで多読してしまうと、わからない単語が出てきたときに単語を推測するのが大変で、つい辞書を引いてしまったりしますよね?
途中で読むのをストップしなくてはいけません。
わからない単語が出てくるたびにストップしていたら、1冊を終えるのにとても時間がかかります。
そうすると、全体の読む量が少なくなってしまったり、途中で飽きてしまって読まなくなってしまいますよね。。
その点、英語絵本ならわからない単語があっても、絵やストーリーを通してカンタンに推測でるんです!
途中でストップしないので、ストーリーを楽しんで読み切ることができます!
楽しいことは続けやすくなりますよね?
続けられると英語がもっとわかるようになって、英語絵本の多読がもっと楽しくなっていきます!!
そして絵と英語が一緒になっていることには、もう一ついい効果があります。
それは英単語や英語の文章を、イメージやシーンと結びつけて覚えることができるという点です。
みなさんも受験などで単語帳を使って毎日勉強したことがあるとおもいますが、文字と文字と文字ばかりでうんざりしたことはありませんか?
単語帳にもたくさんの量の英単語を覚えられる利点があります。僕も高校生までは単語帳をガリ勉くんしていましたが、いまは単語帳が嫌いでもう1冊も使っていません(笑)
単語帳で覚えた英単語は一度にたくさん覚えられるけど、それと同時に忘れやすいからです(個人差はありますが)。
英語絵本を読み始めてから気づいたのですが、絵本の中で絵と一緒に覚えた英語はずっと記憶に残っているんです。
これは、『右脳』を使った単語記憶だからだといわれています。
単語帳を使った単語記憶は主に『左脳』、文字を使って論理的に考えたりするのが得意な脳を使っています。
それに対し、絵本の単語記憶は『右脳』、映像や音声の処理に優れている脳を使っているんです。そして、『右脳』の方が記憶の容量が『左脳』より多いといわれています。
このことからも、なんで絵本で覚えた英単語の方が記憶に残っているのかちょっと納得ですね!
3つ目は文化や社会、歴史を学べるというところです!

古い絵本を読んでみると、昔の街並みや昔の慣習のことが描かれています。
昔は車なんてなかったから、牛車や馬車を使ってモノを運んでいる様子が描かれていたり、古い家々や建物が描かれていたりします。
絵本は現代を生きる子供たちにとって、文化や社会や歴史を学ぶことができるとてもいい教材でもあるんです!
それは大人にとっても同じことですね。僕たちも知らないことがたくさんあります。絵本でそういった知識を広げることもできるんです!
また言語学習のひとつの醍醐味は、その言葉を使えることによって、その国の文化についてストレートに理解できたり、社会についての理解を深めたりできるところにあるとおもっています。
英語絵本は他国の文化を直接感じることのできるものだとおもっています。
ぜひそういったことを感じながら、絵本に触れてみるといいかもしれません!
英語絵本の多読のわるいところ

いいところは、最後まで楽しんで読み終えられるところ、絵と一緒に単語を覚えるので記憶に残りやすいところ、文化や社会を学べるところでした。
ではわるいところって一体何なんでしょう?
ここではわるいと書いてしまいますが、つまりはデメリットの部分です。
1つ目はさっきも述べたとおり、『試験のスコアアップに直接的・短期的な効果はない』ということです。
これを読んでくれている方のなかには、TOEICやTOEFLのスコアをアップしたいとか、試験でいい成績をとりたいと考えている方もいらっしゃるとおもいます。
なので残念な情報かもしれませんね。
なぜ絵本の英語学習が試験の英語に効果がないのかというと、使われている英語がまったく違うからです!
英語の絵本に使われている英語は、小さい子たちでも親しみやすいような英語ばかり。
試験の問題で出されるような難しい英語が出てくることは多くありません。
なので英語絵本をたくさん読んでも、英単語の知識が足りず試験でいいスコアを出すのは難しいです。
これが一つ目のわるいところです。
2つ目は、英語絵本の少なさ、コストの高さです。

これは将来どんどん変わっていくとおもいますが、肌感覚で英語絵本がとても少ない!!!
ここでは公共の図書館や本屋さんのことをいっています。
僕の街には大きな図書館があるんですが、そこに行くとだいたい200冊ほど英語絵本が置いてあります。でも他の多くの小さな図書館にいくと英語絵本はほぼ置いていないか、あっても100冊ないくらいです。
また、都内の大きな本屋さんでしか英語絵本を見かけることはありません。
これでは、英語絵本で勉強したくても、オンラインで買ったり、数少ない英語絵本屋さんに行かなければなりませんよね。
「本当に国民の英語レベル上げたいなら、もっと公共図書館とか学校に英語絵本を増やしてよ、お役所さん!」
て感じです。。
そして、コストの高さ。
これも本当にネックです。僕は気に入った絵本は購入することもあるのですが、これが結構お高い!
1冊で2000円以上するものもあります。
お金に余裕のない人は、そもそも英語絵本にアクセスできない。
これは最大のわるいところですね。
現在は絵本を購読できるサービスなどもあるとおもうので、いいものが見つかったら紹介していきたいと思います!
まとめ

今回は絵本のいいところ、わるいところをいくつか挙げてきました。
まとめると
いいところ
- 絵と英語を一緒にみながら読める。多読をしやすく、続けやすい
- 英単語や文法を覚えるのにとてもいい(右脳を使うから)
- 絵本を通して文化や社会や歴史も学んだり、感じたりすることができる
わるいところ
- 短期的にみて試験のスコアアップには向いていない
- 続けないと効果が出ない
- そもそも英語絵本が少ない、あっても高くて買うのが大変
という感じです!
物事にはかならずいい面わるい面があるように、英語絵本の多読も全部が全部いいものというわけではありません。
ですが、僕は個人的に英語絵本の多読はとても効果があると感じています。
英単語が覚えやすくなったり、簡単な文章ならスラスラと話せたり書けたりするようにもなりました!
英語絵本で理解した英単語や文法は、児童書にもたくさん出てくるので、洋書の多読がしやすくなります!
なので、みなさんにもどんどん英語絵本の多読にトライしていってほしいです!
これからも英語を楽しんで学んでいきましょ~
ここまで読んでいただきありがとうございます!
『One More Jump!』では、英語学習の情報や自己成長の糧になる情報などを中心に発信しているので、気の向いたときにぜひチェックしてもらえると嬉しいです!
では、よい一日を☆
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