こんにちは! One More Jump!のあつや です。
今回取り上げるのは、『お金の教育がすべて。』という本です。
現代社会にはいろいろな問題がありますが、私たちの生活に特に関係しているのが『お金』の問題ではないでしょうか?
国際NGO『オックスファム』の統計によれば、世界で最も裕福な26人の資産合計が、
経済的に恵まれない世界人口の約半分、つまり約38億人の資産の合計とほぼ同じだそうです。
26人が38億人分の資産を持っているって、ものすごい格差ですよね。
世界と同様、日本でも格差は起こっています。
先進国の中でも、日本は比較的格差が小さい方ではありますが、年々その差は広がっているのです。
日本が超少子高齢化に突き進み、社会保障制度が揺らぎ始めているなか、
自分や自分の家族の生活を守っていくために大切なのが、『お金』についての知識です。
本書では、『お金』についての教育、知識やマインドのことを、『ファイナンシャルリテラシー』と呼んでいます。
今回はこの『ファイナンシャルリテラシー』の重要性についてを、本書をまとめながら、シェアしていきたいとおもいます。
Contents
『お金の教育がすべて。』の情報

- タイトル:『お金の教育がすべて。7歳から投資マインドが身につく本』
- 著者:ミアン・サミ
- 発行年:2019年5月22日
- 発行所:株式会社かんき出版
著者のミアン・サミ氏は、1980年東京生まれです。
米国のデューク大学を卒業後、証券会社に入社し、イギリス系ヘッジファンドに移籍。6000億円以上を資産運用した実績を持ちます。
現在は、ブロックチェーンの後継技術として期待される、「ヘデラ・ハッシュグラフ」を普及させる日韓法人の代表を務めながら、
ファイナンシャルリテラシーを向上させるため、『サミーのファイナンスジム』を主宰しています。
四男をもつパパでもあります。
本書のまとめ
本書の主張を一言でまとめると、
子どもたちが幸せな人生を送るには『安心』と『自由』が必要であり、それらを手に入れるためには、『お金』の教育(ファイナンシャルリテラシー)が必要不可欠である。
ということです。
この考え方を前提として、
本書は、第1章から第5章で構成されており、
- お金とは一体何なのか
- 子供の将来を決める『お金の信念』
- お金の仕組み
- お金の歴史
- 家庭でできるお金の教育・実践編
を解説しています。
ミアン・サミ氏は、お金の教育を始めるにはまず、
お金に対する『マインド』、お金についての知識『仕組み』、お金についての『歴史』
の3つを知ることが大切だと主張しています。
マインド

お金の教育でまず大切なのは、お金に対する『マインド(信念)』です。
なぜ大切かというと、その人の持つお金に対する『信念』が、その人の『行動』に現れるからです。
たとえば、お金に対して、「お金儲けは汚い・卑しい」「投資は危ない」「借金は悪い」とネガティブな信念を持っている人は、
お金を増やしていくための『ビジネス』、『投資』、『資産運用』などの行動を躊躇してしまいます。
反対に、「お金は生活を豊かにしてくれる」「人生の選択肢を増やすことができる」「借金にも良いものと悪いものがある」とポジティブなイメージを持っている人は、
お金を増やすこと前向きにとらえるようになり、どんどん行動を起こせるようになります。
子どもにお金の教育を始めるにあたって、最初にやるべき最も重要なことは、親自身のお金に対する偏見を取っ払うことです。
「金儲けは汚い」「借金は悪である」「投資はリスクである」などの偏見を自ら外すことがお金の教育の第一歩です。
『お金の教育がすべて。』p100より
みなさんはお金に対して、どんな『価値観』や『信念』を持っていますか?
仕組み

マインドセットができたら次に大切なのが、
お金とは一体何なのか、そして『お金の仕組み』についての基本的な知識を知ることです。
みなさんは「お金って何?」と聞かれたら、どう答えますか?
僕はお金を『信用』だと思っています。
その考え方も間違いではないのですが、本書でお金はこう定義されています。
お金とは価値の交換ができ、価値を測ることができ、そして価値の保存をすることができるものと定義されています。
…(略)
お金を欲しいを思っていることの実体は、お金という紙ではなく、その紙と交換できる「価値」なわけです。
『お金の教育がすべて。』p108より
お金にも紙幣だけでなく、硬貨やクレジット(信用)、デジタル通貨など、様々な形態があります。
そういったお金は、一体どこでどうやって生まれているのか。
どのようにして世界を回っているのか。
その『仕組み』を知ることが、ファイナンシャルリテラシーを高めるために大切なのです。
お金の歴史

お金の仕組みを理解出来たら、次に学びたいのが『お金の歴史』についてです。
その理由は、お金持ちほど『お金の歴史』について精通しているからです。
歴史を学ぶことで、長い時間の中で繰り返される成功と失敗のパターンを知り、自分の失敗の可能性を格段に下げ、チャンスをつかめる
『お金の教育がすべて。』p149より
この主張の通り、過去にどんなことが起こったのかを知ることは、未来はどうなっていくのかを考えるときの、材料になります。
また歴史を知ることで、お金についての知識をいっそう深めることができます。
未来を予測することは、非常に難しいことです。
でも過去にこうなったから、次もこうなるかもと『準備』することができますね。
お金の教育・実践編
本書では、ファイナンシャルリテラシーを高めるために大切な3つのことを解説するだけでなく、
各家庭で今からできる、お金の教育の『実践』についてを解説しています。
この実践編では、
まず家庭の経済状況を把握し、日常生活の中でお金について話をすることが大切だとしています。
そして各年齢・年代ごとの具体的なお金の教育方法も解説しています。
もしお子さんのいらっしゃる方は、この部分を特に参考にできるとおもいます。
本書を読んだ感想
感想はずばり、
子どもがいるいないに関わらず、お金について考えるために一読の価値がある。
です。
僕はあまりお金について話さない家族のもとで育ちました。
なのでお金とは一体何なのか、どうやったらお金を増やせるのか、具体的なことはあまり知りませんでした。
両親の年収を知ったのもつい最近です。
これを読んでくれているみなさんの中にも、僕みたいにお金についてよく知らないまま育った大人がたくさんいるとおもいます。
お金は僕たちの日常生活から切っても切り離せない大切なものです。
いま日本や世界はさまざまな経済問題を抱えています。
そんななかで生きていくために、常日頃からお金について正しい知識を学ぶことが大切なんだと実感しました!
ファイナンシャルリテラシーの重要性

本書で述べられているように、お金の教育はとても大切なものです。
日本では、「公的年金だけでは、老後資金が2000万円不足する」といったニュースが取り上げられるなど、
お金についての不安や心配は高まるばかり。
今は昔のように、政府や会社が個人の生活を保証してくれるとも限りません。
でもこういった流れは、
一人一人が、自分の生活を自分自身で責任をもって保証できるようになるための良い機会なのかもしれません。
お金に心配しない生活を送るためには、そのお金についてちゃんと理解していることがとても大切です。
お金に関わらずどんな分野でも、成功する人はその分野について熟知していますね。
プロのサッカー選手は、サッカーについて(ルールやプレー、テクニック、マインド)を熟知しています。
お金のプロになろうとまでは言いませんが、少なくともお金に困らないようにするためには、少しでもファイナンシャルリテラシーを高めることが重要なんだとおもいます。
おわりに
今回は、『お金の教育がすべて。』をまとめながら、ファイナンシャルリテラシーの重要性についてを考えてきました。
この本を読んでみてわかったのは、
「お金のことを全然知らなかったんだ…」
ということです。
なのでこれから来る未来のために、お金の勉強を始めていこうと思います。
このブログでは、自己成長の糧になるような内容を届けていきたいと思っているので、お金についての記事もまた書いていきたいとおもいます。
お子さんがいらっしゃる方も、お子さんの未来のためにお金の教育をぜひ始めてみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでいただきありがとうございます!
では、今日も夢に向かってOne More Jump!
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